6次産業化推進協議会主催の平成30年度6次産業化優良事例表彰(6次産業化アワード)で、公益社団法人秋田県農業公社が推薦した「株式会社しらかみファーマーズ」が奨励賞を受賞しました。(秋田県信用組合及び株式会社日本政策金融公庫秋田支店農林水産事業も連名で別途推薦しています。)
1 表彰事業名 平成30年度6次産業化優良事例表彰(農林水産省補助事業)
応募総数 72点 うち15事業者が各賞に選定されました。
2 実施主体 6次産業化推進協議会(座長:堀口 健治 早稲田大学政治経済学術院
名誉教授/日本農業経営大学校 校長)
3 県内受賞者 奨励賞(新規領域開発賞)
株式会社 しらかみファーマーズ(代表取締役 小林郷司 秋田県北秋田市)
会社ホームページ:http://shirakami-farmers.jp/
4 取組内容
株式会社しらかみファーマーズは、北秋田市の建設業3社が出資し、平成23年3月に設立した農業法人で、建設業者が所有する重機と土木施工技術を駆使して借り受けた耕作放棄地などを再び耕作できるように整備し、現在、経営面積19.0haにニンニク13.0ha、加工用大根2.5haを作付けしています。
ニンニクは、生産された約3割を通年貯蔵しながら「黒にんにく」に加工しており、加工に使用される熟成庫は、地域関連業者の協力を得ながら独自に製造しています。
大根は、ニンニクの連作障害防止のために平成28年度から導入したもので、本県特産品「いぶりがっこ」の原材料として県内製造会社に販売しています。また、規格外の大根を活用して、自社でも「白神いぶりがっこ」として製造・販売にチャレンジしています。
輪作による収量安定と付加価値向上が図られたことで、所得が向上するなど、優れた農業経営を実践しています。
なお、自社生産のダイコンを用いた新商品「いぶり大根漬け」の開発・販売で、平成29年7月に6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受けています。
5 秋田県農業公社等の支援
秋田県農業公社は、6次産業化サポートセンター(県委託事業)を設置しており、「黒にんにく」の商品開発支援及び「いぶり大根漬け」の開発・販売において、地産地消法に基づく総合化事業計画(平成29年7月認定)の作成支援を行いました。また、作付規模拡大に当たり、農地中間管理事業を通じた支援も行いました。
そのほか、受賞者の経営規模拡大に当たっては、園芸メガ団地整備事業(国・県)や秋田県信用組合が窓口となっている日本政策金融公庫のスーパーL資金など、多方面の支援が行われています。
6 表彰式 平成31年3月5日 東京都港区 アジュール竹柴
堀口座長から小林社長に奨励賞10団体を代表して表彰状が授与される
受賞者:株式会社しらかみファーマーズ
推薦者:公益社団法人秋田県農業公社
政策金融公庫秋田支店・秋田県信用組合
参加者の交流会で、商品を説明する九島専務(左)